アメリカのカイロプラクティックに通ってるよ。値段や手順、痛みなど

アメリカのカイロプラクティック

こんにちは。今回はアメリカで通っているカイロプラクティックについて私の体験したことを書いていこうと思います。

わたしはアメリカに来てから半年以上カイロプラクティックに通い続けています。

理由は、ストレスがたまると知らず知らずのうちに全身の筋肉がこわばってしまい、全身筋肉痛で1週間ほどまともに動けなくなるという症状に悩まされていたからです。

日本では整体や鍼灸院に通っていたけどアメリカに来てからはどうしたらいいんだろう?と思う方もいらっしゃると思います。(私は日本では週1で鍼灸院、ひどいときに整体院に行っていました)

症状の度合いは人それぞれだと思いますが、実際にアメリカのカイロプラクティックに通っている私の体験が参考になればなと思っています。

※あくまでもわたし個人の内容です!専門知識はないので素人の感想と思って読んでくださいね。

※内容や料金は、加入する保険や通うスパによって違うと思うので参考までに。

アメリカのカイロプラクティックで気になること

アメリカのカイロプラクティックの具体的な流れについて書く前に、わたしがアメリカでカイロの施術を受けるにあたって気になっていたことについて書きます。

そもそもアメリカに”整体院”はないの?

全く同じものではないのですが、日本でいう整体院はアメリカではカイロプラクティックというものです。

骨や筋肉の構造を熟知した専門家が、日常生活でずれてしまった骨やこわばりすぎた筋肉をもとの状態に整えてくれます。

日本だと国家資格である「柔道整復師」と「あん摩マッサージ指圧師」は専門学校で3年以上学び国家資格を取得する必要がありますが、整体師は民間資格しかないうえに資格を持っていなくても開業ができるそうです。

比較してアメリカでは以下の通り。

カイロプラクティックの本場アメリカでは医学に準ずる療法であるとして、日々研究が続けられています。カイロプラクティックを学ぶ専門の大学があり4年間で4200時間(1000時間の臨床実習を含む)の学びの後、卒業時にDoctor of Chiropractic(D.C.)の学位が与えられます。

ー日本カイロプラクティック連合会

カイロプラクティックの4年制大学卒業後、カイロプラクターとして働くのであれば国家試験に合格する必要があります。
アメリカのカイロプラクターはレントゲンの撮影も許可されているそうです。

施術料金はどのくらいかかるの?

私が通っているところは通常メニューが20分の施術(ボキって骨の位置を直す施術と筋肉マッサージ)で、料金は$78です。
※初診は値段が違う可能性が高いです。

私の場合、自分が加入している保険適用のカイロプラクターにかかっているので保険会社がこの大半を支払ってくれます。

保険の制度があまりにもややこしいのできちんと説明できなくて恐縮なのですが、最初はほとんどの費用を自腹で賄い、途中から保険会社が決めた医療費のライン(カイロ以外の医療も含めて)を超えたので$78のところを$7.8しか払わなくてよいという状態になりました。

(ただしこれは大きな手術があって日本円で数十万円単位の金額を払ったから適応されたものでした。普通に暮らしていたらこのシステムが適用されるほど金額が行かないと思う)

日本では保険適用ではなかったので本気で辛いときしかお願いしていなかったのですが、アメリカでは自分の保険が適用されたので継続して通うことができています。

追記

引っ越してから通い始めたカイロプラクティックスパは、ドクターのボキボキ施術が1回あたり30ドル(なんと5~10分程度)、フィジカルトレーナーによる筋トレやストレッチの個人指導が1回あたり30ドル(20~30分くらい)、そしてマッサージがなんと1時間6ドル(1時間)でした。

マッサージ1時間でこの値段は破格ですよね。

これらの値段も個々人の加入する保険により値段は上下すると思うので事前に確認を。

ちなみにこのカイロプラクティックは初回にしっかりと料金を確認して料金表までくれたものの、確認なくメニューを追加されたり保険会社としっかり連絡を取っていなくて途中で施術料金が高くなったりしていたので、初回の料金確認が全然意味をなさず不満でした。

言語の不安があっても施術は受けられる?

カイロの初診にかかったのは移住したばかりの時だったし、そもそも私の英語は完ぺきなものではありません。

初診時に「言語に不安があるけど大丈夫ですかね…?」と担当のカイロプラクターさんに伝えたところ、「私がこの仕事について最初に受け持った患者さんは日本人留学生だったから大丈夫だと思いますよ~!」と言ってくれました。

日常会話ならまだしも専門的な用語を使う場なので、難しい話は分からないこともあります。

ただし普段の施術でカイロプラクターさんが話すのって「次はうつぶせになってください」とか「今から首を鳴らすけど驚かないでね!」という施術中の指示と、「左の背中が特に凝ってますね」とか「おうちでこういうストレッチやってくださいね(ジャスチャー交えて)」といったような内容なので、大抵はわかります。

初診時は日本でこれまでやってきた治療や、痛む部位、持病のことなどを伝えなければならない上に、今後先生がどういう施術をしてくれるのかを聞かなければならないので、自信がない人は初診は英語がわかる人と一緒に行った方がいいかもしれません。(あと料金支払いのシステムが複雑な場合あるのでそこも要注意です)

わたしはこういう状況では、あらかじめ言いたいことを英語でメモに書いておいて台本のようにします。(待合室とかで確認する)まあわたしにとって一番難しいのは英語を聞き取るところなんですけどね…。

結論:英語に自信がない場合は初診時は同行してもらうのがいい

追記:英語に問題がなくても起こるトラブル…?

わたしの夫も通いたがったので、引っ越してから2つ目のカイロプラクティックには2人で行き、料金もしっかり確認してきました。なんなら料金の数字をはっきり書いた紙ももらいました。それでもアメリカの複雑な保険が絡むとトラブルも…。

そのカイロプラクティックではある月から突然1回当たりの値段が高くなりました。

なぜかとたずねると、「保険会社がいつの間にか保険負担の%を減らしていて、その知らせを見逃していたから患者(わたしたちに)言えなかった。でもこっちだって余分なお金を負担したくないので患者持ちでよろしく!」という感じの返答でした。

つまり最初に契約した金額よりも高くなっているのに、それを一言も払う側に伝えず勝手に引き落としていたということです。(日本だと都度現金払いが多いですが、アメリカは初診時にクレカを登録して毎月勝手に引き落とされるシステムを取るところが多いです)

勝手に値段が上がってまったく知らない額面がクレカから引かれてるの怖くないですか?笑

今回は向こうが全然食い下がる気がなかったのでこっちがむこうの要求をのみました。

上記のトラブルはこちらに非がなかったのでネイティブだろうと関係なく巻き込まれますが、こういうことがあったときに最初の契約をきちんと理解する必要があるので、やはりネイティブレベルで英語が理解できる人がそばにいた方が安心かもなと思いました。

カイロプラクティックの施術は痛い?

基本的に痛みはないです。

でも自分の筋肉があまりにも凝って固くなっているときの施術は叫びたいほど痛いときもあります…。

だからその時の状態によっては痛い!と表現するのが適切でしょうね。

痛すぎるときは言えば止めてくれるので我慢する必要はないです。(むしろ我慢するのはいけないらしい)

簡単にI feel pain.とか言わなくてもOh!などと叫んでおけば気づいてくれます。

日本でも予防接種で「…ツッ!」って声にならない叫びをするように。笑

私がカイロプラクターにかかるまでの流れ

保険会社のサイトからカイロプラクターを探す

わたしが加入している保険がカイロプラクティックも適用になるか確認しました。

加入していることを確認したら自分の保険会社のサイトから近所のカイロプラクティックスパを探し、

そのカイロの公式サイトのフォームから初診予約をしました。

10項目以上の質問(初診の候補日、これまでにした病気や、いつから今の痛みが続いているかということまで)をフォームに入力して送信しました。

その後、メールが来て初診予約が完了。

初診以降はそこのスパが使っているSchedulicityというシステムで予約を取っています(簡単!)。

そのサイトで行きたい曜日と日時に予約をします。

初回のカウンセリング

A4用紙5枚くらいを渡され、規約に同意のサインをしたり、今の身体の各部位の痛みのレベルやどのあたりが痛いのかということを書きこんでいきました。

最初は筋肉の緊張具合の検査なども日本より詳細にやってくれるところもあります。(ただし検査内容はカイロプラクティックスパによって異なるようです)

カイロプラクティックの施術を受けるときの流れ

日本で通っていた鍼灸院も整体院も、指名しない限り毎回違う整体師さんでしたが、このスパでは固定制でした。

私の先生は女性の方です。

2つ目に通っていたところは、女性の先生と男性の先生が曜日によって交代していました。マッサージはいつも女性のマッサージ師さんでした。

0.待合室に行く

予約した時間にカイロプラクティックスパに行きます。スパによると思いますが私が言っているところでは特に受付に名前を言う必要はないようです。(先生が直接待合室まで来るのでその必要がない)

私の行っていたカイロスパには待合室にハーブティーが置いてあったので、それを飲んで待っています。

そのうちいつも担当してくれている先生が来て、一緒に先生の部屋に行きます。

ここのカイロプラクターには1人1人個室が与えられていて、そこに先生のデスクと施術用ベッドが置いてあります。こういう土地の使い方やプライバシー尊重具合はさすがアメリカだなあと思います。

施術される側としてもカーテン一枚で見知らぬ人と隔てられていたり、毎回違う部屋に案内されたりするより安心感があります。

2つ目に通ったカイロプラクティックは担当者がそれぞれいるので施術ごとに場所が分けられていました。

先生による骨を動かす施術はほんの数分で終わるのでカーテンもないベッドが並べられた場所で行い、ストレッチの指導は半個室で、マッサージは服を脱ぐので完全個室で…というかんじ。

全部が1つの部屋で終わる最初に通っていたスパの方がリラックス度は高かったです。

1.先生に最近の体調を伝える

毎回初めに先生が最近の調子はどう?痛いところはどこですか?というように聞いてくるので、わたしはいつも「ここ一週間は首がすごく痛かったです」とか「最近は左肩が凝ってるから重点的に施術してください」などと伝えています。

2.ホットストーンを腰のあたりに乗せてもらう

ベッドにうつぶせになると、先生がタオルと温めていたホットストーンを背中に乗せてくれます。

これはどこのカイロスパでもやっているわけじゃないので、この過程がないところもあるります。

3.筋肉をほぐす

ホットストーンを腰に置いたまま、背中や体の横側をほぐしてもらいます。

手でほぐす

このほんわかした雰囲気の先生のどこからこんな力が!?と思うくらい強い力で、わたしのこわばった筋肉を手で圧迫していきます。力が強すぎてもはや圧迫というか手が筋肉に刺さってない?というレベル。笑

痛みの程度は、”痛気持ちいい”ときのほうが多いのですが、わきの下や腹側は我慢できないほどの痛みを感じることもあります。先生によると、「痛いときは言ってね」とのこと。

massage gunでほぐすことも

筋肉が凝りすぎているときはmassage gunなるもの(拳銃のように持ち、ゴムが振動してマッサージをする道具)を先生は使っています。

凝りすぎているから痛いのかこの器具が痛いのか原因はわからないのですが、すごく痛いと思うことが多く途中でやめてもらうこともあります。笑

アクティベータ―を使うことも

日本でも見かけるアクティベータを使うこともあります。

アクティベータという振動器具で間接を振動させ、滞っている神経からの命令を脳に伝えます。

 ーコアレディスカイロプラクティックオフィス

パチパチと弱い振動を感じるだけなので痛みはありません。

4.ボキっと音がする調整をする

先生の指示であおむけになったらボキっと音がする調整が始まります。

苦手な人が多いと思いますが、手を前で組んで体をねじってその上から先生がねじりを加速していくような感じです。痛くはないけど毎回ちょっと怖いです。

5.首のハンドマッサージ

仰向けのまま、先生がペパーミントオイルを手に取り首のマッサージが始まります。

すごく丁寧に自分の頭の自重を利用して首の筋肉をマッサージしてくれます。

これがすごく気持ちよくて酔った時のように頭がふわふわしてしまい、施術後にまともに英語が話せなくなっているときがありますw

このステップもないor別料金のカイロスパもあります。

6.首の調整

最後に座った姿勢になり、首をボキっと調整してもらいます。

これも痛くはないです!この時点ではさっきの首のマッサージの気持ちよさで頭がふわふわしているのであんまり怖いと思ったことはないです。

施術自体はここで終わりです。ここまでいろいろやってもらっていましたが、かかる時間は20分間です。

7.質問タイム

施術が終わった後に、先生に聞きたいことがあれば質問をします。

わたしはこの時間に、家でできるストレッチやストレッチポールの効果的な使い方、市販の筋肉を緩めてくれる商品などを教えてもらっています。

Nuunもカイロプラクティックの先生に教えてもらった商品です。

日本からも購入可!アメリカのスポーツドリンク、nuunを飲んでるよ .

筋肉痛の緩和には、マグネシウムスプレーアルニカクリームというものをおすすめされたのでそれも使っています。

通う頻度

約半年間、はじめは週1~2で通っていましたが、症状が落ち着いたいまは先生の判断で月1~2で通っています。

2つ目のカイロプラクティックでは「最初1週間に一度でだんだん頻度を少なくします」と先生が説明していたのに、条件反射のように勝手に毎週予約を入れられていました。

途中で「あの話どうなった?もうずっと週一で入れられていますけど?」と聞く必要がありました。

どの先生も患者の状況をしっかり考えているわけではないので、流されないように気をつけてください…笑

筋肉痛が慢性化している方は行ってみて

前の施術から1か月以上たってしまうとどうしてもどこかしらの筋肉が凝ってきてしまうのですが、以前ほどひどい筋肉痛には悩まされなくなったし、自律神経も整ってきてストレスによって引き起こされていた症状はだんだんと落ち着いてきました。

肩こりや背中の筋肉痛が慢性化している方は、カイロプラクティックという選択肢もありますよ!

保険適用ならかなり通いやすいと思います。

アメリカだと至るところにカイロプラクティックスパはありますし…!

悩んでいる方はぜひ本場アメリカのカイロプラクティックを試してみてください。