こんにちは。今日はいまわたしが住んでいるアメリカの住宅について書こうと思います。
わたしと夫は今アパートメントと呼ばれる形態の住居に住んでいるのですが、すごく快適な生活ができていて日々感動しているので、ずっと書こうと思っていたのです…!
ややこしいのですが、アメリカのアパートメントは日本のアパートとはちょっと違って、いろいろなサービスが付帯しているマンション(日本風に言うと)というかんじです。(実際には日本でいうアパートはアメリカではフラットと呼びます。)
アメリカは初めてで右も左もわからない!という方、特に女性には治安面でもおすすめです。
※設備はもちろん各アパートメントにより異なります。私が今まで下見した家や友人の家をソースにしてまとめているので、10棟以上の情報をソースにしてはいます。
※カナダの友人もいるためカナダのアパートメントやおうちに行くことも多いです。なので共通していると思うところには北米という表記をしています。
アメリカ都心のアパートメントに住んでみて
セキュリティが半端ない
鍵がないと敷地内に入れない
これは日本のオートロックのアパートと同じですが、入居者は普通の金属の鍵といっしょにフォブというキーホルダーのようなものを受取ります。
このキーホルダーをセンサーに近づけると、アパートメントの敷地内への扉やガレージの扉が開きます。(ガレージのカギは別になっている場所もあります)
この鍵がないとorこの鍵を持っている人と一緒にいないと敷地内ですら自由に立ち入ることができないということです。
鍵を忘れて外出をした場合はどうするのか?
住民にはこのドアを自動で開けてくれる電話番号が割り振られます。
そこに電話をかけるとわたしの場合は夫につながります。
そして夫があらかじめ決められている1つの数字を電話の画面で入力すると、ドアが開きます。
鍵を忘れた時のためにこんな保険も用意されています。
友人が遊びに来た時にもこの番号を先に教えておくと、ロビーまでは先に入っててもらうことができます。
おそらくだけど一人暮らしの場合はコンシェルジュさんや緊急用連絡先に電話するしかないのかな…!?
鍵がないとエレベーターに乗れない
とはいえ日本のオートロックマンションのように、住人が入った後にサッとついていけば住民以外も敷地内には入れてしまいます。
ただアメリカのアパートメントはもう1つセキュリティの関門があります。
さっきの敷地内の扉の中に入るシステムと同じで、エレベーターで上に移動するときも鍵についているそれをセンサーに近づける必要があります。
たまにホテルでこういうのあるよね。部屋のカードキーをかざさないと上がれないっていうやつ。
まあこれも鍵を忘れただとか言えば他の住民に連れていってもらえるとは思うのだけど、悪いことをしようとしている人にとってはその方法はリスクが高いですよね。
ちなみに降りるときは鍵なしでも降りることができます。
郵便物ルームが充実
日本の配達員の労働環境の問題とともに宅配ポストが足りないという話を新聞で読んだことがあります。
私の住んでいる場所の郵便物受け取り設備は、駅のコインロッカーみたいな宅配ボックスが3つ、あと宅配ルーム(名前がわからない)、鍵で開くことのできる小包ボックスとバリエーション豊かです。
小包ボックス
共用の小包ボックスは普通のポストと合体しています。
そこに物が届くと、各部屋のポストの中に小包ボックスの鍵を入れてくれます。
そのカギに番号が振ってあるので、そのポストを見つけて小包を出すだけ。(鍵はさしっぱでOK)
宅配ボックス・ルーム
自分宛ての荷物が届くと自動送信メールでどこに荷物が入っているかを教えてくれます。
宅配ボックスに備え付けられた端末に自分のパスワードを入れたら勝手にボックスの扉が開きます。
また、宅配ルームに届いた場合もメールが届くので、宅配ルームの横の端末にパスワードを入れて入室、自分の荷物を見つけて持っていきます。
ちなみにセキュリティ上、届いたよメールが届いていない場合は住民だとしてもこの部屋に入ることはできません。
この宅配ルームは入るたびに「あなたの荷物が取り出されたよ」とメールでくれるので、万が一悪意ある人が自分のパスワードで宅配ルームに入ったラそれに気づくことができるし、家族が自分の荷物を代わりに取りに行ってきてくれたりしたときにも便利です。
※2人で1つの部屋に住んでいたとしても、郵便物のアカウントは個々人に割り振られるのでルームシェアしても大丈夫!(手紙と小包のポストは同じだけどね)
私はその経験がないけど、これだけたくさん宅配ルームがあっても荷物があふれてしまうようで、たまに郵便ポストの上に誰かの荷物がドンと置かれているということもあります。笑
にしても、北米では不在時に届いた荷物が玄関先に放置されることはよくあるようで、(不在で持ち帰られたとしても、自分で宅配会社に取りに行く必要がある)そのことを考えると宅配されたものを自分が取りに行くまで守ってくれるのはありがたいですよね。
うちに泊まりに来ていた一人暮らしの友人が、「そういえば通販で買ったゲームが届いたみたい!玄関先に放置されてると思うし、盗まれちゃうかもしれないから早めに帰るね…!」と言っていたことを思い出します。(ゲームは無事でした)
そういうことを考えると、このシステムは最高ですね。いつ長期旅行に行っても大丈夫!
地下に駐車場がある
これはオプション料金が必要ですが、車社会のアメリカではマンションに地下駐車場があることが多いです。
路上の無料駐車スペースに置いておくよりも圧倒的安心感。
ちなみに駐車スペースへも鍵を持っていない人は立ち入ることができません。
アメリカのことがわからなくても安心
コンシェルジュがいる
アパートメントの共用スペース(ロビー)にはコンシェルジュさんがいます。
私の住んでいる場所は朝の9時~夕方の5時まではロビーにコンシェルジュさんが常駐していますが、お金持ちのお友達のアパートメントにはなんと24時間コンシェルジュさんがいるそうです。(ちなみにコンシェルジュさんがいないアパートメントもある)
このコンシェルジュさんたちは入居希望者の下見や入居と退去の手続き、住民の困りごとをの解決、アパートメントのイベント開催などの仕事をしています。
コンシェルジュさんがいるとセキュリティ的にも安心だし、何より初めてアメリカで暮らす人にとっては心強い存在ですよね。「これってどうすればいい?」って公式に聞ける人が一緒に住んでるようなもんだから!
届いたはずの自分あての荷物がないとか、鍵を持たずに降りてきちゃったとか、そんな時にも安心。
家電は最初から備え付けられている
これはアパートメントに限らないのかもしれないけど、洗濯機も電子レンジもオーブンも冷蔵庫も、さらには洗濯物の乾燥機と食器洗い乾燥機も最初から部屋についています。
日本だと一人暮らししてから実家に戻りそのあと同棲を始めて…とかだと何度も家具一式買ったり売ったり買い替えたりする必要がありますよね…。
ただでさえ異国に来て何もわからない状態で家具一式購入して運ぶとか無理すぎィ!!!
これまで一軒家含めていろいろなおうちを見てきましたが、ビルトイン式食洗器は北米ではデフォルトなんですね。
家の中に洗濯乾燥機があるともうこれなしには戻れません。
週に何度も湿った洗濯物を外に1枚ずつ干していたとか狂気の沙汰だわと思ってしまうよ…。
ちなみに入居の際にここでは洗濯物を外に干さないでくださいと言われました。(そもそも窓の構造的に無理なんだけど)
めちゃくちゃ家事の手間省くやん北米人…。
ちなみにキッチンのシンクにはディスポーザー(生ゴミを粉々にして下水と一緒に流すやつ)までついてて笑っちゃった。
空調が最初からついている
これはどんな形式でついているかはアパートメントによりけりですが、わたしのところには壁から温風が出てくるタイプの暖房と、天井についているファン(扇風機的なやつ)が備えつけられています。
壁から温風装置は熱くなりすぎ&乾燥しすぎ問題があり、結局足元における小さなヒーターを使うことが多いですが、ファンは換気にも使えて便利です。
暑さが厳しい地域ではないのでクーラーはついていませんでした。
家の設備はメール1つで即修理
この家に住んでから何度か電球が切れたり、お風呂の換気扇が壊れたりということがありました
こういうときはメールでコンシェルジュさんにお願いすると一週間以内に業者さんが来て修理をしてくれます。
もし業者さんが来た時に不在だと、勝手に家に入って直してくれます。(「直しました」というカードを置いていってくれます)
つまり自分で電球の大きさを確認して電球を買いに行く必要なし、高いところに上って無理して電球を変える必要もなし!
ただしここアメリカだから修理業者さんたちは、当然のようにガンガン靴で入ってくるんだよね;
それだけは日本人としてはつらいところです。
おそらく言えば脱いでくれると思うけどそんな一瞬の作業のためにいちいち頼むのも面倒なので、その業者さんが来た後を大掃除タイムに設定して、家のからぶきと水拭きをしています。笑
また、この方法はとても楽ですが電球の指定ができないために、白人の方基準の暗めの電球で過ごすことになるところはデメリットに感じています。(薄い瞳の色だと、暗い瞳の色よりもまぶしく感じやすいらしい)
ゴミ出しが死ぬほど楽
これは家具がついていたのと同じレベルで感謝していることで、各階にゴミ出しの部屋がついているんです。
日本にいた時に住んでいた、24時間いつでも外のゴミ捨て場にゴミ出ししていいよっていうマンションに感動していましたが、外に出もせずにごみが捨てられる日が来るとは思わなかった。
そう。重いごみ袋を引きずって寒い朝に外までいかなくていいし、ごみ出しの曜日を常に念頭に置いて生きなくてもいいんです。
24時間好きな時にその部屋にゴミを置いてくればいい。シンプルすぎる。
生ごみとリサイクルゴミと普通ごみに分けてそれぞれの箱に入れるだけなので、この土地に慣れておらずゴミ出しのルールやゴミ収集場所とがわからない人にとってはありがたいことです。
それに部屋から近いから一気に持ってこず、思い立った時にちょこちょこ捨てられるので家の中の清潔を保てます。
自宅なのに優雅な気分
広くてきれいなロビー
ロビーの広さはアパートメントによりますが、大抵はおしゃれなソファーやテーブルが置いてあります。
(そう、北米ってインテリアのセンスが最高ですよね。広いっていいなあああ!)
私の住んでいる場所は住民が多いのでそれに準じてロビーも広いです。暖炉とかキッチンもあるもん。
実際に私が生活している部屋自体は狭いのですが、友達が大人数で来てもそのロビーにあるテーブルでご飯を食べたり談笑したりすることができて助かります。
家に招くほどではない用事があるときも(保険とかのセールスの話を聞きたいとか)、この場所を使えるのでちょうどいいです。
わたしは気分を入れ替えたいときに、家から出てロビーに置いてある気持ちいソファーでゆっくりしていたりします。笑
映画を見る部屋
6人くらいしか入れないんだけど、シアタールームがあってHuluなどの動画配信サービスをいつでも自由に視聴できます。
友人のアパートメントにはもっと広いシアタールームがありました。
プライベートな共用スペース
ロビーはオープンスペースなのであんまり長時間私物化できないんだけど、ドアを閉めてプライベートに使える小部屋みたいのもあります。
ここで友達が持ってきたボードゲームをやったことがあります。
BBQスペースやドッグランがある
屋上にもロビーを出たところにも、BBQをする場所があります。
アウトドア用の暖炉とソファがあって、調理カウンターと水道とBBQコンロが置いてあります。
アメリカの人はBBQが好きだって聞いてたけど、本当に多くのアパートメントにこの設備があるようです。
(そして大抵こういうところにもこういう外用のソファが置いてある。外なのにおしゃれ。)
ドッグランについては、私のアパートのはそこまで広くはないけど、一人暮らし用の狭い部屋よりは犬もうれしいだろうなと思うサイズの芝生の庭があります。
ジムがある
ジムも多くのアパートメントについてるようです。
そんな広いものではないけど、5つくらいのマシンとあらゆるサイズのダンベル、フォームローラーやヨガボールが置いてあります。
私もたまに利用します!
ジャグジーがあるところも
私の住んでいる場所にはありませんが、なんと屋上に共用ジャグジー風呂があるアパートメントもあります。
このジャグジーの維持費に毎月結構な額のお金を取られるみたいだけど、日本人としては温かいお風呂にいつでも入れる(しかも自分で掃除しなくていいしお湯をはらなくてもいいだと…!?)なんてうらやましいなと思います。
だってアメリカのお風呂って深くないし追い炊き機能もないし…。
実際にジャグジー付きの場所に住んでいる友人がいて、誘ってくれるのでたまに入らせてもらっています笑
夜景を見ながら友達と温かいお風呂の中でおしゃべりできるとか最高かよ。
アパートメントの家賃について
どうでしたか?アメリカ(北米)のアパートメント住みたくなりませんか?
でも先立つものがなくては住めないですよね。
ということでここからはアパートメントの家賃に関するあれこれを。
アメリカのアパートメントの家賃は高い?
日本のタワマンばりに設備がいいとはいえ、アメリカのアパートメントはそんな大層なものばかりではなくて、そこらじゅうにこんなかんじのマンションが建ちまくっているし、なにより若い人中心に利用されている。
安いとは思わないけど、20代の若者でも払えないような家賃の金額ではないんですよね。
うーん、さすがに学生さんは難しいと思うけど、現地企業で働いていたらまあ払えないことはないよねって感じです。
アメリカは物価が高いから家賃も高いけど、その分給料もその水準に合わせてきますからね。
また、家賃がそれなりにする分、車社会のアメリカで車を持っていなくても便利な場所に位置していることが多いです。
私も移住していきなり左ハンドルとで運転する自信はなかったし、土地勘もなかったので、まずは一番便利なところに住むことにしたのです。
節約したい人は郊外へ
家賃が支払えるレベルだといっても、都心は都心。どの国でも都心はお金がかかります。
ということで、都心に職場があっても節約したい人や車を持っている人は一人暮らしでも郊外のフラットに住んでいたりします。
ちなみに郊外だとアパートメントがないところも多いです。土地がたくさんあるのでアパートメントよりもファミリー向けの一軒家が多いです。
わたしたちも土地勘がついてきたし都会はやはり狭いので、郊外に進出するつもりです!
アパートメントはどの部屋も狭め
これも上の話と同じですが、若い1~2人の人を想定して作られているので、そもそも広い部屋自体があまりありません。
実際このアパートメントでも家族連れ(というか子供)を見たことがないです。
だからせっかくアメリカに来たんだから広い家に住みたい~~~!と思うならアパートメントは向いていないかもしれません。
数少ない広い部屋が空いていたとしてもその家賃はとんでもない額です。笑
たびたび登場するお金持ちの友人は一人暮らしで都心の2LDKの広さのアパートメントに住んでいますが、家賃は日本円にして月60万を超えるそうです。笑
アパートメントの賃料を少しでも安くするには
もしアメリカに来る時期や新居を探す時期を自分で決められるのであれば、11月~2月頃のオフシーズンに下見に行くのがおすすめです。
この時期は入居するお客さんが少ないので、初月の家賃無料キャンペーンとかやってます!!
わたしもオフシーズンに入居したのですがなんと2か月間無料のサービスがついてきました。
その代わりちょうど1年の契約で承認されたはずなのに、契約書には「退去するならオンシーズンのこの月にしてね」と書いてあったんですよね…。
オンシーズンに退去して次の住居を探すとなると、当然次の住居は高い家賃で契約される可能性が高いです。
だから1年契約って言ってたのに!ウソつき!と抗議してなんとか話を通しました。(っていうか向こうが「契約書なんてどうせ読まないでしょ」としれっと契約内容を変えていたのが悪い)
もしオフシーズンに契約できたのなら、契約期間もしっかりチェックしてくださいね!
アメリカのアパートメント最高
郊外に引っ越すつもりだけど、本当は一生このアパートメントに住んでいたいよ。泣
そのくらい快適で住みやすいです。
アメリカって言ったけどカナダにもこのタイプのアパートメントはたくさんありますよ~
忙しいビジネスパーソン、治安が不安だなと思っている女性には激推しです!
長々とお付き合いありがとうございました!