こんにちは。今日はいまわたしが住んでいるアメリカの住宅について書こうと思います。
わたしと夫は今アパートメントに住んでいるのですが、すごく快適な生活ができていて日々感動しているので、ずっと書こうと思っていました。
まさにこんな感じの見た目のアパートメントが多いです。共用スペースもたっぷり!
日本だとコンシェルジュやジムやシアタールームなどがあるマンションは一部のお金持ちの人が住むタワーマンションにしかないイメージですが、アメリカではそういうマンションが乱立し家賃がすごく高いわけでもなくたくさんの人が住んでいます。
アメリカは初めてで右も左もわからない!という方、特に女性には治安面でもおすすめです。
ちなみに今回は機能が多いタイプのアパートメントを紹介しますが、日本のような普通のアパートメントもアメリカにはあります。(ややこしいですが多機能アパートメントは日本語ならマンションと呼ばれると思います。アメリカの普通のアパートメントは日本でもアパートと呼ばれると思います。)
※設備はもちろん各アパートメントにより異なります。私が今まで下見した家や友人の家をソースにしてまとめているので、10棟以上の情報をソースにしてはいます。
アメリカのアパートメントに住んでみて
セキュリティが半端ない
※ここからは主に私の住んでいるアパートメントの話なので例外もあることは承知おきください。
鍵がないと敷地内にも入れない
これは日本のオートロックのアパートと同じですが、入居者は普通の金属の鍵といっしょにフォブというキーホルダーのようなものを受取ります。

このキーホルダーをセンサーに近づけると、アパートメントの敷地内への扉やガレージの扉が開きます。この鍵がないとorこの鍵を持っている人と一緒にいないとアパートメントの敷地内ですら立ち入ることができません。
各部屋をつなぐ廊下は外に接しておらず、日本のアパートのように誰かが廊下から侵入することは出来ません。足音もしないように柔らかい素材の床でできていることが多いです。ホテルの廊下の構造というと想像しやすいと思います。
鍵を忘れて外出をした場合はどうするのか?
住民にはこのドアを自動で開けてくれる電話番号が割り振られます。
そこに電話をかけるとわたしの場合は夫につながります。
そして夫があらかじめ決められている1つの数字を電話の画面で入力すると、ドアが開きます。
友人が遊びに来るときもこの番号を先に教えておくと、ロビーまでは先に入ってもらうことができます。
一人暮らしの場合はコンシェルジュさんや緊急用連絡先に電話することになるのかな?
鍵がないとエレベーターに乗れない
とはいえ日本のオートロックマンションのように、住人が入った後にサッとついていけば住民以外も敷地内には入れてしまいます。
このアパートメントはもう1つセキュリティの関門があります。さっきの敷地内の扉の中に入るシステムと同じで、エレベーターで上に移動するときも鍵についているそれをセンサーに近づける必要があります。
たまにホテルでこういうのありますよね。部屋のカードキーをかざさないと上がれないっていうやつ。
まあこれも鍵を忘れただとか言えば他の住民に連れていってもらえるとは思うのだけど、そこまでして侵入する人はなかなかいないと思います。
宅配ボックスが充実
日本の配達員の労働環境の問題とともに宅配ポストが足りないという話を新聞で読んだことがあります。
私の住んでいるアパートメントの郵便関連設備は、駅のコインロッカーのような宅配ボックスが3つ、あと宅配ルーム(名前がわからない)、鍵で開くことのできる小包ボックスとバリエーション豊かです。
小包ボックス

共用の小包ボックスは普通のポストと合体しています。
そこに物が届くと、各部屋の個人ポストの中に小包ボックスの鍵を入れておいてくれます。
そのカギに番号が振ってあるので、そのポストを見つけて小包を出すだけ。(鍵はさしっぱでOK)
宅配ボックス・ルーム
自分宛ての荷物が届くと自動送信メールでどこに荷物が入っているかを教えてくれます。
宅配ボックスに備え付けられた端末に自分のパスワードを入れたら勝手にボックスの扉が開きます。

また、宅配ルームに届いた場合もメールが届くので、宅配ルームの横の端末にパスワードを入れて入室、自分の荷物を見つけて持っていきます。
セキュリティ上、届いたよメールが来ていないときは住民だとしてもこの部屋に入ることはできません。
この宅配ルームは入るたびに「あなたの荷物が取り出されたよ」とメールでくれるので、万が一悪意ある人が自分のパスワードで宅配ルームに入ったらそれに気づくことができるし、家族が自分の荷物を代わりに取りに行ってきてくれたりしたときにも便利です。
※2人で1つの部屋に住んでいたとしても、郵便物のアカウントは個々人に割り振られるのでルームシェアしても大丈夫!(手紙と小包のポストは同じだけど)
にしても、北米では不在時に届いた荷物が盗まれるのはよくあることなので、そのことを考えると宅配されたものを自分が取りに行くまで守ってくれるのは本当にありがたいですよね。
うちに泊まりに来ていた一人暮らしの友人が、「そういえば通販で買ったゲームが届いたみたい!玄関先に放置されてると思うし、盗まれちゃうかもしれないから早めに帰るね…!」と言っていたことを思い出します。(ゲームは無事でした)
そういうことを考えると、このシステムは最高ですね。いつ長期旅行に行っても大丈夫!
地下に駐車場がある
うちの近くのマンションは地下駐車場があることが多いです。ガレージはオプション料金が必要ですが、路上の無料駐車スペースに置いておくよりも圧倒的安心感。
ちなみに駐車スペースへも鍵を持っていない人は立ち入ることができません。
アメリカのことがわからなくても安心
コンシェルジュがいる

うちのアパートメントの共用スペース(ロビー)にはコンシェルジュさんがいます。
私の住んでいる場所は朝の9時~夕方の5時まではロビーにコンシェルジュさんが常駐していますが、お金持ちのお友達のアパートメントにはなんと24時間コンシェルジュさんがいるそうです。(ちなみにコンシェルジュさんがいないアパートメントもたくさんあります)
このコンシェルジュさんたちは入居希望者の下見や入居と退去の手続き、住民の困りごとをの解決、アパートメントのイベント開催などの仕事をしています。
コンシェルジュさんがいるとセキュリティ的にも安心だし、何より初めてアメリカで暮らす人にとっては心強い存在ですよね。「これってどうすればいい?」って公式に聞ける人が一緒に住んでるようなものですから。
届いたはずの自分あての荷物がないとか、鍵を持たずに降りてきちゃったとか、そんな時にも誰かいてくれると安心。
家電は最初から備え付けられている
うちのキッチンもまさにこんな感じです
これはアパートメントに限らずアメリカ全土に言えるのですが、日本の引っ越しと違って最初から洗濯機も電子レンジもオーブンも冷蔵庫も、さらには洗濯物の乾燥機と食器洗い乾燥機も最初から部屋についています。
日本だと引っ越すたびに何度も家具一式を運んだり買い替えたりする必要がありますよね…。
ただでさえ異国に来て何もわからない状態で家具一式購入して運ぶとか難しすぎるのでありがたいです。

これまで一軒家含めていろいろなおうちを見てきましたが、ビルトイン式食洗器は北米ではデフォルトなんですね。(と思っていたら古いアパートとかはそうでもないらしいです)

家の中に洗濯乾燥機があるともうこれなしには戻れません。
日本にいたとき寒い冬の時期でも週に何度も湿った洗濯物を外に1枚ずつ干していたとか狂気の沙汰だわと思ってしまう…。
ちなみに入居の際にここでは洗濯物を外に干さないでくださいと言われました。(そもそも窓の構造的に無理なんだけど)
ちなみにキッチンのシンクにはディスポーザー(生ゴミを粉々にして下水と一緒に流すやつ)までついてて小躍りしました。
空調が最初からついている
このつまみで温度を設定すると温風を出したり止めたりしてくれる。
わたしのところにはセントラルヒーティングと、天井についているファン(扇風機)が備えつけられています。
電気の横のスイッチで強さを調節可能
セントラルヒーティングは熱くなりすぎ&乾燥しすぎ問題があり、結局足元に置けるセラミックヒーターを使うことが多いです。暑さが厳しい地域ではないのでエアーコンディショナーはついていませんでした。
家の設備はメール1つで即修理
この家に住んでから何度か電球が切れたり、お風呂の換気扇が壊れたりということがありました
こういうときはメールでコンシェルジュさんにお願いすると一週間以内に業者さんが来て修理をしてくれます。
もし業者さんが来た時に不在だと、勝手に家に入って直してくれます。(「直しました」というカードを置いていってくれます)
つまり自分で電球の大きさを確認して電球を買いに行く必要なし、高いところに上って無理して電球を変える必要もなし!
ただしここアメリカだから修理業者さんたちは、当然のようにガンガン靴で入ってくるんですよね…それだけは日本人としてはつらいところです。
おそらく言えば脱いでくれると思うけどそんな一瞬の作業のためにいちいち頼むのも面倒なので、その業者さんが来た後を大掃除タイムに設定して、家のからぶきと水拭きをしています。笑
また、この方法はとても楽ですがこちらで電球の指定ができないために、白人の方基準の暗めの電球で過ごすことになるところはデメリットに感じています。(薄い瞳の色だと、暗い瞳の色よりもまぶしく感じやすいらしい)
ゴミ出しが死ぬほど楽

これは家具がついていたのと同じレベルで感謝していることで、各階にゴミ出しの部屋がついているんです。
日本にいた時に住んでいた、24時間いつでも外のゴミ捨て場にゴミ出ししていいよっていうマンションに住んだ時感動しましたが、外に出もせずにごみが捨てられる日が来るとは思わなかった。
重いごみ袋を引きずって寒い朝に外までいかなくていいし、ごみ出しの曜日を常に念頭に置いて生きなくてもいいんです。
24時間好きな時にその部屋にゴミを置いてくればいい。シンプルすぎる。
生ごみとリサイクルゴミと普通ごみに分けてそれぞれの箱に入れるだけなので、この土地に慣れておらずゴミ出しのルールやゴミ収集場所とがわからない人にとってはありがたいことです。
それに部屋から近いから一気に持ってこず、思い立った時にちょこちょこ捨てられるので家の中の清潔を保てます。
自宅なのに優雅な気分
広くてきれいなロビー
こういう感じでどこのアパートメントのロビーもカフェのごとくトータルコーディネートされてる。
ロビーの広さはアパートメントによりますが、ロビー箱のアパートメントの顔だということで大抵はおしゃれなソファーやテーブルが置いてあります。(アメリカってインテリアのセンスが最高ですよね。広いっていいなあ!)
ロビーには大きいテレビもあるしソファも暖炉も、なんなら自由に使えるキッチンもある。
私の住んでいる場所は住民が多いのでそれに準じてロビーも広いです。暖炉とかキッチンもある。残念ながら実際に私が生活している部屋自体は狭いのですが、友達が大人数で来てもそのロビーにあるテーブルでご飯を食べたり談笑したりすることができて助かります。
家に招くほどではない用事があるときも(保険のセールスの話を聞きたいとか)、この場所を使えるのでちょうどいいです。わたしは気分を入れ替えたいときに、家から出てロビーに置いてあるソファーでゆっくりしていますが、カフェにいるみたいな気持ちになれて気に入っています。この次に住んだアパートメントではコーヒーもいつでも無料でした。
映画を見る部屋
6人が定員の小さな部屋ですが、シアタールームがあって大きな画面でHuluなどの動画配信サービスをいつでも自由に視聴できます。わたしは映画をあまり見ないので使ったことはありません。
プライベートな共用スペース
ロビーはオープンスペースなのであまり長時間私物化できないのですが、ドアを閉めてプライベートに使える小部屋みたいの場所があります。自分たちのテーブルが小さいのでここで友達が持ってきたボードゲームを広げてやったことがあります。
友達が来た時に慌てて片付けなくて済むのはいいですね。友達のアパートメントに行った時も友達の部屋にはいかずにプライベートで予約できる共用スペースで遊ぶということはたまにあります。
BBQスペースやドッグランがある
これよりもっと大きいのが何個もある
屋上にもロビーを出たところにBBQをする場所があります。
アウトドア用の暖炉とソファがあって、調理カウンターと水道と大きなBBQコンロが置いてあります。
アメリカの人はBBQが好きだと聞いてたけど、本当に多くのアパートメントにこの設備があるようです。

(そして大抵こういうところにもこういうアウトドア用のソファが置いてある。外なのにおしゃれ。)
ドッグランについては私のアパートのものはそこまで広くはないけど、一人暮らし用の狭い部屋よりは犬もうれしいだろうなと思うサイズの芝生の庭があります。
ジムがある
ジムもアメリカの多くのアパートメントについてるようです。私の住んでいるところのものはそんな広いものではないけど、5種類以上のマシンとダンベル、フォームローラーやヨガボールが置いてあり、私もたまに利用します。
ジャグジーがあるところも
私の住んでいる場所にはありませんが、なんと屋上に共用ジャグジー風呂があるアパートメントもあります。
このジャグジーの維持費に毎月結構な額のお金を取られるみたいだけど、日本人としては温かいお風呂にいつでも入れる(しかも自分で掃除しなくていいしお湯をはらなくてもいいだと…!?)なんてうらやましいなと思います。
だってアメリカのお風呂って深くないし追い炊き機能もないし…。実際にジャグジー付きの場所に住んでいる友人がいて、誘ってくれるのでたまに入らせてもらっています笑
夜景を見ながら友達と温かいお風呂の中でおしゃべりできるのは最高です。
*この後郊外のアパートメントにも住んでみたのですが、外にプールがあり共用部に小さな室内風呂とサウナがありました。(これも高級なアパートメントではありません)
アパートメントの家賃について

ここからはアパートメントの家賃に関するあれこれを。
アメリカのアパートメントの家賃は高い?
日本のタワマンばりに設備がいいとはいえそこらじゅうにこんなかんじのマンションが建ちまくっているし、なにより若い人中心に利用されている。友達もみんなこんな感じの場所に住んでいます。
学生でルームシェアなしに住むとなると厳しいかもしれないけど20代の新卒の若者でも払えないような金額ではないです。
アパートメントの賃料を少しでも安くするには
もしアメリカに来る時期や新居を探す時期を自分で決められるのであれば、11月~2月頃のオフシーズンに下見に行くのがおすすめです。
この時期は入居するお客さんが少ないので、初月の家賃無料キャンペーンをよくやっています。わたしもオフシーズンに入居したのですがなんと2か月間無料のサービスがついてきました。
ちょうど1年の契約で承認されたはずなのに、契約書には「退去するならオンシーズンのこの月にしてね」と書いてあったんですよね…。オンシーズンに退去して次の住居を探すとなると、当然次の住居は高い家賃で契約される可能性が高いです。
だから1年契約って言ってたのに話が違うじゃないか!と夫が抗議してなんとか話を通しました。(向こうが「契約書なんてどうせ読まないでしょ」としれっと契約内容を変えていたのが怖いところです)
もしオフシーズンに契約できたのなら、契約期間もしっかりチェックしてください。
追記:いろいろな場所に住んでみて
最初にこの記事を書いてから他にもう2つのアパートメントを経て今はタウンハウスに住んでいます。
今はアパートメントと比べて部屋数が多く快適ですが、家のすべての問題を自分で解決しなければならないので最初はすごく大変でした。ちょっとのことなら自分で直せるようにもなりました。
ゴミは毎週家の外に運んでいるし、ジムは自費で通う必要があるし、旅行中に届いた荷物は盗まれてしまいました。もっと広いところに住みたいし持ち家がいいということで引っ越しましたが、正直今でもアパートメントが恋しくなります。
特に移住して間もない、土地勘や社会システムや治安の感覚がない間はいろいろな機能が付いたアパートメントに住むのがおすすめです!
ちなみにそれらのアパートメントをどう知るかというと、不動産屋に紹介されたり、自分でApartment +都市名で調べたり。もしくはアパートメントの前に看板が置いてあって「入居者募集中!ジム完備!」のようにわかりやすく募集をしています。アパートメントの名前と都市名で調べればそのアパートメントのウェブサイトで機能や部屋の様子がわかります。また、入居する前にコンシェルジュやそのアパートメントの営業の人に直接話を聞くこともできます。(日本では見ないけどアパートメント内にオフィスがあってそこで働いている人たちがいるのです)予約が基本ですがいきなり行って対応してくれることもありますよ。

