Thinxの生理用吸水ショーツを使ってみた
おひさしぶりです!かなり久しぶりの更新になってしまいました。泣
この数か月間、こんな大変な時期ですが居を転々とすることになりブログどころではなくなっていました;
書きたいことはあるので徐々に書いていきたいと思っています(あくまでも願い)。
日本でも様々な会社が生理用ショーツ業界に参入し、色々な意味で話題になっていますね。
わたしは一年前にアメリカのThinxの生理用吸水ショーツを2枚購入し、使っていたので、今回はその感想を書きます。
生理用吸水ショーツとは
一応生理用吸水ショーツについて基本的なことを記載しておきます。
生理用吸水ショーツは経血を吸収する特殊な布地を使ったショーツ(下着)のことです。
生理中、何時間に一度ナプキンをつけ変えるという手間なしに、ただ生理用吸水ショーツ1枚をサッと履くだけで一日が快適に過ごせるのならそんないいことないですよね?
「そんな夢みたいなことがあるんか~~!これは試さねば!」と思い購入したのでした。
でも実は、こういうものって欧米の環境問題に関心が高い富裕層がターゲットであって、手間を軽減するようなものではないんですよね。
Thinx!生理用ショーツの仕組み
Thinxの商品説明タグを読むと、以下のような説明が。
- 吸湿、速乾性のある最上層で経血を即吸収&経血のニオイを抑制。
- 吸収性のある真ん中の層は、最大で4つ※のタンポン使用時と同量の経血を吸収。
(※webサイトには「5つ」のタンポンと表記されていたのでパワーアップしたのかもしれません)
- 一番外側の層は漏れ防止に特化。
購入したショーツ
照明が黄色っぽいので色が変わって写ってしまいましたが、もう少しくすんだ深い色です。
緑がHip hugger Sサイズ (Pine)、ピンクがSuper Hip hugger Sサイズ(Dusk)です。
※現在は緑(Pine)のHip huggerは売られていないようです。
Thinxのサイト内に、自分の月経の量などの質問に答えていくとおすすめショーツを教えてくれるコンテンツがあり、その診断をもとに購入しました。
普通のショーツ型からTバック、ショートパンツ型など多彩なラインナップが用意されていますが、
わたしは初めての購入だったのでスタンダードなものを購入しました。
ThinxのSサイズはアメリカサイズなので、やはり日本で購入したMサイズのサニタリーショーツと同じくらいの大きさでした。(要注意)
Hip hugger
$34,最大でレギュラーサイズのナプキン1.5枚、タンポン3つ並みの吸収量
生理1日目、4日目以降の経血量が少ない~普通の日用に購入。
Super hip hugger
$39,最大でレギュラーサイズのナプキン2.5枚、タンポン5つ並みの吸収量。
生理2、3日目の経血量が多い費用に購入。
この2つのショーツを比べてみると、やはりSuperのほうが分厚いです。
あとは中の生地が微妙に違うようですね。
お尻に当たる部分に経血吸収量が印字されていて、見分けやすくなっていました。(写真が見づらいのですが、Moderate, Superとそれぞれに書いてあります。)
実際に使ってみて
ここからは、Thinxを使った何日かのレポートを記載していきます。何か月かにわたって記録したので、すべてが同じ週のものではありません。感覚が伝わるといいのですが…!
ちなみにわたしの経血量は1日目と4日目が普通の量、2日目と3日目が多め、5日目以降は少なめ…というかんじです。
使用日のレポート
Hip hugger(ノーマル)使用
◆とある経血量が普通の日
着用時間:10時~14時(4時間)
問題なし。この後夜遅くまで出かける予定があったので、
念のため普通のナプキンに付け替え。
◆とある経血量が普通の日
着用時間:8時~10時(2時間)
なぜかもう漏れている…体調不良で横になっていたから??
◆とある経血量が多い日
着用時間:11時半~16時(4時間半)
16時の時点でショーツの外に5ミリ程度の丸い漏れを確認したので履き替え。
◆とある経血量が多い日
着用時間:21時半~翌9時(12時間)
ノーマルでオーバーナイトチャレンジしてみたけど、
さすがに無謀で、普通にズボンまで漏れてしまった。
Super Hip hugger(多め吸収)使用
◆とある経血量が普通の日
着用時間:15時半~22時(6時間半)
21時の時点でうっすらショーツの外に経血がにじんでいた
◆とある経血量が多い日
着用時間:9時~14時(5時間)
うっすらショーツの外に経血がにじんだ。
まとめると
Hip hugger(ノーマル) は普通の日で4時間程度(持たない日も)、多い日で3時間程度持った。
Super(吸収多め)は普通の日で5時間程度、多い日で5時間程度持つような結果でした。
※あくまでも私の経血量とライフスタイルでの計測結果です。
ちなみに激しく動き回る日は少なく、ほぼ一日中座っています。
普通に漏れたよね
わたしは吸水ショーツ1枚で少なくとも半日くらいは持つと思っていました。(外出するとなると半日の持久力は必要じゃない?と思って)
上のレポートみたらわかると思いますが、吸水ショーツ1枚だけで1日過ごすのは無理なんですよね。
このショーツ1枚だけ履いてサッとオフィスに行くとかできないってこと…。
これ何故勘違いしてしまったかというと、わたしがこれ買ったときに「ナプキン何枚分の吸水量だよ」っていう基準が商品詳細ページに書いてなかったと思うんですよね。(今見たらサイト内表記が変わっていた)
当時タンポンでの表記は見たんだけどタンポン知識がなさ過ぎて、すごい沢山吸ってくれるのかと思ってたんです。
ナプキン1.5~2.5枚と分かっていればそもそも買わなかったかも…。半端過ぎない?
それに”どれ買えばいいか診断”でもわたしはこれでいいって書いてあったのに…!!笑
どんなふうに漏れるのか
ちなみにどう漏れるかと言うと、上の写真のマークがついているところからじんわりと漏れ出してきます。
放っておくと外に履いているアウターにも経血が付着してしまいますが、漏れた感覚もよくわからないので注視している必要があります。
最終的にどういう使い方に落ち着いたか
夕方まではナプキンをつけて使用、そこからお風呂に入るまでの数時間はナプキンなしで過ごす。という風にナプキンとショーツに吸水を分担させたり、セキュリティの高いサニタリーショーツとしてナプキン併用で使用しています。
わたしの場合、終わり掛けの経血が少ない日は確かにこれ1枚で過ごせるのですが、このショーツではカバーしきれない4日間が終わると突然普通のショーツにおりものシート1枚で一日どうにかなるくらい経血が少なくなります。
そこまでくると最早このショーツを使う必要があまりないんですよね…。しゅん
着心地やにおいについて
ショーツ自体の着心地は、少し厚みがあるものの履いてしまえば全く気になりません。
ただし、経血が降りてから即吸収と謳っているものの、“湿ったショーツを履いている感”は多少あるので多い日は気になります。ドロッとした血は完ぺきには吸収できないようです。
においについては全然気になったことがないので、消臭機能が効いている様子。
鉄のニオイは少しするときがありますが、少なくともタンパク質由来のにおいは感じたことがありません。
お手入れ方法
履き終わった後は、そのまま他の服と一緒に洗濯機へ。(ネットには入れています)
以前は洗濯する前に手洗いしろという文言があったようですが、わたしのときに同梱されていた紙には書かれていませんでした。
日本で売られている吸水ショーツのいくつかは洗う前に手洗いが推奨されているそうですね。(大変!)
というわけでわたしは事前に手洗いしていませんが他の衣類とともに問題なく洗えています。
これを洗う時は温水ではなく常温の水が推奨されている&ブリーチや柔軟剤は使用できません。
さらに、わたしの購入したThinxは乾燥機が使えないので、イスの上に平置きして、窓の近くで干しています。
さまざまな生理用吸水ショーツのサイトを見ていると、陰干し&平置きがいいみたいですね。
生乾き問題
“吸水”ショーツなのでそこにたまった水と菌が反応するのか、部屋干しだと必ず生乾きの嫌なにおいが発生するのが一番の悩みの種。
ベランダがない家や洗濯物を外に干すなルールがある家(昔住んでいたアメリカのアパートはそのルールがありました)に住んでいる方には向かないかも…。
昨年の冬、私が住んでいた地域は雨が多かったので部屋干しすることが多かったのですが、その際は強烈な生乾き臭がして、こんなものを履いて衛生的に大丈夫なのか?というレベルでした。
ちなみにすぐ洗わないと菌はタンパク質とも結びつき匂うので、洗うまでに時間が空いてしまう時は水に漬けておいた方がいいと思います。
乾燥機を使いたい
そういうわけでどうしても乾燥機が使いたくて、カスタマーサポートの人にメールで「もし乾燥機を使ったらどうなりますか?なんでダメなんですか?」と聞いたら(どんだけ嫌なんだよ)、熱が加わると吸水効果が落ちてしまうとの回答でした。
アメリカのライフスタイルだと、洗濯の後洗った服を乾燥機に移動させるタイミングで、洗濯機の中からこのThinxだけを抜き取って外に干さなければならないんですよね…!面倒だ~~
まとめ
メリット
吸水量を勘違いしていたので、そもそも企業と私が想定した使い方が違うのでしょうが、
それでも1.5~2.5個分しか経血を吸わないパンツってどう使うのでしょうか?
やはりナプキンと併用ですかね…じゃあもう普通のサニタリーパンツとナプキンでよくない?
ゴミが少なくなることも期待していましたが、結局ナプキンと併用してますしね。
ショーツが吸水したナプキン数個分はゴミが減ったかもしれません。
あ、でも生理が来た時にとりあえずこのショーツだけをサッと履けばいいところはラクです。特に体調が悪い時は!(数時間後にはナプキンを追加する必要はあるものの)
デメリット
一番使いたい経血が普通~多めの日にこれ1枚じゃ半日も耐えられないことがまず1つと、乾燥機が使えないことが1つ。
そして、公式サイトに、この吸水機能は持続するのは40回の使用(2年)とのことなのでコスパもよくないんですよね。
そもそも2枚じゃ少ないので本当にナプキンを使わない想定だと枚数が必要になり、普通にドラッグストアの生理用品を買い続けた方がコスパがいいと思います。吸水量が十分ならここは目がつぶれたのですが…。
使い方はライフスタイルによる
他の方のレポートを見ていると、ナプキン6枚分の吸水量というショーツでも吸水が追いつかず履き替えなければならなかったという話があったり、お店側から多い日はナプキンをつけてくださいとコメントがされていたり、やっぱり今の技術では生理期間のうち一日中1つのショーツで経血をなんとかするのは難しいのだな…と分かりました。
全体的に経血が少なめの人は満足度が高いかもしれませんね。
あとスポーツをしている方はスポーツの時間だけでもショーツ一枚で身軽になれることは大きいかも。
もしくは、1日3枚×何セット…とかそんな数を買って履き替えローテして干して…ということができる人にはすごく便利ですよね。(コスパ悪すぎるけど多分メーカーが想定しているのはそういう使い方なんでしょうね)
というわけでかなり正直なレビューになってしまいましたが、あくまでわたしの場合なので人やライフスタイルによっては素晴らしい使い方があるのかもしれません。
そもそも、これはサスティナブルな環境のために開発されたものであり、生理中の経血の処理を楽にするためのものではないですからね。(日本企業は欧米のこのへんを理解せず輸入しようとするから炎上するのでは?)
と、正直な胸の内も書いてしまいましたが、ここまで読んでくださりありがとうございました。
またアメリカの生理用品についても書きたいです。